診療案内
Orthopedics
整形外科は運動器の疾患を扱う診療科です。具体的には、「首が痛い・肩が痛い・手が痺れる・腰が痛い・膝が痛くて曲がらない・足を捻った(捻挫した)・骨折したかもしれない(腫れており痛い)」などの症状に対して治療を行います。
「首が痛い・手が痺れる・首を横に倒した時に痛みや痺れが走る」などの症状が現れます。何気なく動かした時に動かしにくいといった症状が出る場合もあります。また、頸椎椎間板ヘルニアなどは、頸椎症といって頸椎の変性(骨の変形)を伴う場合が多くあります。
肩が痛かったり動かせない状態(手を上に挙げられない)を、「五十肩」と言われることが多いですが、医学的には肩関節周囲炎と呼ばれます。肩関節周囲炎は、はっきりと原因がわかるものもあれば、今ひとつわかりにくいものもあります。肩関節周囲炎で、痛みだけでなく肩関節が動かせない状態(手を肩より上に挙げられない)を、肩関節拘縮と言います。痛みを抑えながら肩関節拘縮にならないようにリハビリ(運動療法)を行う必要があります。
「肩が痛い・肩がこる」原因の一つです。首から鎖骨のあたりで、筋肉に神経や血管が圧迫され、肩こりや腕のだるさ・痺れ等の症状が出現します。また、不良な姿勢を長時間続けることで症状が悪化している場合もあります。リハビリで、不良姿勢を改善し筋肉の状態を改善させることで、神経や血管の圧迫を軽減させ、痛みやだるさや痺れを軽減できる場合があります。
腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状は、「間欠性跛行」です。間欠性跛行とは、歩き始めてしばらくすると腰や足の痛み・痺れが出現し、前かがみの姿勢や座った姿勢で少し休憩すると、また歩けるようになる状態のことを言います。治療では、薬物療法やリハビリなどがあります。
腰の痛みや足の痺れの原因の一つです。腰椎(腰の骨)は、5つの骨が重なっており、一つ一つの間に椎間板というクッション材があります。このクッション材が後ろに飛び出して神経を圧迫した状態を腰椎椎間板ヘルニアと言います。また、このクッション材の椎間板が加齢変性などでクッション性が落ちてくると、腰椎自体がぶつかる事により痛みが生じる場合があります。これを、腰椎椎間板症と言います。治療では、薬物療法やリハビリなどがあります。
高齢者の「背中が痛い・腰が痛い」と言った症状の原因の一つです。この骨折は、骨粗鬆症が影響している場合が多いことが特徴です。骨粗鬆症が影響している場合は、何もしていなくても骨折が起こったり、布団を持ち上げる・くしゃみをするなどでも骨折が起こります。骨折の治療と並行して、骨粗鬆症の検査と治療が重要になります。また、痛みで寝たきりにならないように、リハビリが大切です。
股関節は、骨盤にある寛骨臼と大腿骨の大腿骨頭とで構成されている関節です。加齢変性による軟骨の擦り減りにより、寛骨臼と大腿骨頭の間が狭くなったり骨棘と言われる尖った骨が形成されている状態を変形性股関節症と呼びます。重度の方では、関節の間がほぼ消滅し、大腿骨頭が潰れてしまう場合もあります。その様な場合には手術等が必要な場合もあります。
現在、高齢化社会の中で、変形性膝関節症の患者様は日本全国で2,500万人にも及ぶと言われております。膝関節は、大腿骨と脛骨(すねの骨)とで構成される関節です。加齢変性により、関節軟骨が擦り減り、大腿骨と脛骨の間が狭くなった状態を変形性膝関節症と呼びます。特に内側に痛みが出ることが多いです。(見た目上では、O脚になります)痛みが重度の場合は、手術を勧められますが、保存療法ではリハビリでの筋力向上が非常に重要となります。また、関節の炎症を抑えたり関節の動きを良くする目的でヒアルロン酸の注射も有効です。
階段で足を踏み外したり、スポーツで転んだ時に、足首を捻って痛みが出る場合があります。その際、足首を安定させる靭帯である、前距腓靭帯が伸びたり切れたことが原因の場合が多いです。この前距腓靭帯は、捻挫の際に1番損傷しやすい靭帯です。軽傷の場合は、アイシング(氷嚢で冷やす)や湿布を貼って安静にします。中等度から重度の場合は、サポーターやギプス固定が必要な場合もあります。前距腓靭帯損傷の場合、痛みや腫れが引いた後のリハビリが重要で、筋力を向上させて足関節を安定させることにより、再受傷を防ぐ必要があります。
足関節捻挫と同様に、階段で足を踏み外したり、スポーツで転んだ時に、起こりやすい骨折です。治療ではギプス固定を行います。ギプス固定が外れた後は、足関節が固く動きにくくなります。そこで、足関節の可動域(動く範囲)を大きくしたり筋力を向上させて、今まで通りに歩けたりスポーツができる様になるまで、リハビリを行います。
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