12月になると「大掃除をしていたら腰が痛くなった」という相談が毎年多くなります。普段あまりしない姿勢で長時間作業をしたり、寒さで筋肉が硬くなっている時期に無理をしたりすることが、腰痛を起こす大きな原因です。
掃除を始める前に、ほんの数分でいいので体を軽く動かしておくと安心です。腰をゆっくり伸ばしたり、体をひねったり、太ももの裏を軽く伸ばすだけでも十分です。カイロや腹巻きで腰回りを温めておくのも効果的です。
作業をするときに気をつけたいのは、なるべく「中腰のままずっと作業しない」ということです。ずっと前かがみで掃除をするより、しゃがんだり片膝をついたりしながら姿勢を変えるほうが、腰にはずっと優しい姿勢になります。重い物を動かすときは一気に持ち上げると負担が大きいので、できるだけ滑らせるように動かしたり、持つときは体の近くで抱えるようにしたりすると安全です。腰をひねったまま持ち上げるのは特に痛める原因になるので注意してくださいね。
また、夢中になって気づけば1時間…ということもありますが、これは腰痛のもとです。30〜45分に一度、短い休憩を入れ、姿勢をリセットするだけで予防につながります。
痛みが強くなったり、数日たっても良くならなかったり、お尻から脚にかけてしびれが出てくるような場合は、無理せず早めにご相談ください。
医療法人ユタカ会
すが整形外科 形成外科
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